元特攻隊の脚本家、学徒兵だったプロデューサー、戦地から生還した映画監督が 嫌いな映画ではないんですけど、感想書く筆(指)が乗らなかったので、今回はこの辺で。 太平洋戦争の作品は大抵日本が敵になるから、ちょっと複雑です。  「戦争は悪」「戦争は悲惨なもの」であることは間違いないのだろうけれど、戦争という極限状態での人間の行動は、「ドラマチック」であることもまた事実なんですよね。 日本映画はいかに戦争と向き合ってきたか? All rights reserved. 本作は戦争映画としては非常にクセが強く、ノーラン監督作品の中でもかなり尖った作品になっています。 その理由は、 ドラマが全くない ことです。  一つは「最後に主人公は悲劇的な結末を迎える。後味は悪い」, 僕も、こういう戦争映画をたくさん観てきたなあ、と思いました。  おそらく、著者はそんなことは百も承知なのでしょう。その上で、評者のイデオロギーや政治的な立場で語られがちな戦争映画について、あらためて「いろんな作品や観かたがある」ことを知ってほしい、と述べているのです。, 太平洋戦争直後の映画は、GHQの検閲もあって、「日本の兵士たちや国民は、無能で理不尽な指導者たちの犠牲者」という視点で、戦争の悲惨さを訴えたものがほとんどでした。, 1950年に公開された『暁の脱走』(谷口千吉監督)の紹介のなかで、著者はこの作品以降の戦争映画の基本となる構図を次のように述べています。, 一つは「軍の上層部は理不尽で身勝手な絶対悪」 2000-3000文字書くのに疲れたので、今日からは500文字弱くらいで感想を収めたい。 あと、見終わった後すぐ、スマホのメモにチャチャっと書いて、スマホから投稿した方が早いので今度からそうしよう。 感想 めちゃめちゃおもしろい。 あらすじは、学校の理不尽な規則や先生たちの体罰に不 … 日本の戦争映画 (文春新書)作者:太一, 春日発売日: 2020/07/20メディア: 新書 Kindle版もあります。日本の戦争映画 (文春新書)作者:春日 太一発売日: 2020/07/20メディア: Kindle版 『暁の脱走』『独立愚連隊』から『この世界の片隅に』まで――。 日本映画はいかに戦争と向き合ってきた… 『この世界の片隅に』で助かったのは、こうの(史代)さんの原作は「何年何月」って、章ごとに全て時間を特定してサブタイトルに書いてますでしょ。「戦争中」であっても、「何年何月」と別の「何年何月」では「違う」っていう前提なんです。「戦争中」と一つ言葉でくくらない。, 春日:なるほど。教科書だと「戦時中」の一言で済まされるところが、実はその中に段階というかグラデーションがあったということですね。, 片渕:それが面白くて、たとえば、胸に「血液型A型」とか書いた札を縫いつけたり、窓に紙テープみたいなのを米印のような形に貼ったり、もんぺを穿くことだったり、そういうのを一つ一つ、「あれ、いつからやり始めたのかな」って全部調べていきました。, この対談のなかでは、『この世界の片隅に』の主人公「すず」について、片渕監督は、こう仰っています。, 春日:すずさんのキャラクターについてうかがいます。ずっとのんびりした感じで来たのが、晴美さんの死を経て、それから戦況の悪化につれて──僕の見方だと、ニヒルになっていってる感じに伝わりました。世の中に対して、引いた目線っていうんですかね。「これはうちらの戦いですけぇ」って言ったり、「そんな暴力に屈するもんかね」って言ったり、どこか強いことは言うんだけど、そこには無力感が漂う。, 片渕:そうですね。水原哲(すずの幼なじみで水兵になった)に「お前だけは、最後まで普通のままでいてくれ」って言われた「普通」から逸脱していってるんですよね。逸脱していって──原作にはないんですよ、「なんでも使こうてくらし続けるのがうちらの戦いですけぇ」って。, 片渕:宣伝スタッフからは「『なんでも使こうてくらし続ける』っていうところが、すずさんの生活感を表してますね」って言われたのですが、「いや、違うんだ」って。あそこで「戦い」っていう言葉を言いだしているすずさんは、水原哲が言っている「普通」の世界からはみ出しちゃってるわけですよ。はみ出ちゃっているからこそ、自分がはみ出たことで泣くんだろうなと思うんですね。, 春日:その前に、すずさんが「のんびりした女の子のままでいられれば」みたいなセリフを言っています。本人としても変わってしまったことを分かっているんですよね。, 片渕:自分が、水原哲が言ってたような存在じゃなくなってしまっていることを分かっているわけですよね。, 春日:絶えず日常を生きてはいるわけですから、一見すると変わってないように見えるけれども、実はそれは戦争によって歪められてしまった。, 片渕:あと肯定的な感想でも「そういうふうに思われちゃうのか」と思ったのはあります。「ああいう中で、ずっと自分を貫いて生きてるすずさん、強い」って。全然貫けてないんだよなぁと思うんですよ。, 同じ場面をみても、受け手によって、さまざまな受け止め方があるのだよなあ、と考えずにはいられません。 特別対談として、『この世界の片隅に』片渕須直監督も登場! 監督 エドワード・ズウィック「ラスト・サムライ」「ジャック・リーチャー NEVER GO BACK」, これは現在もボストン・コモン(アメリカ最古の都市公園)に建てられている「第54マサチューセッツ歩兵連隊」の栄光を讃えた記念碑です。, そしてこの映画はアメリカ陸軍初の志願兵による黒人だけで編成された陸軍歩兵連隊(第54連隊)を扱った作品です。, Gloryとは栄光とか栄誉、名誉という意味だそうです。ついこの前、WOWOWで放映されていて数十年ぶりぐらいかな。久々に観ました。, 当時は鬼軍曹が嫌なやつだなとしか思ってなかったのですが、実はそうではなかったり、指揮官であるロバート・グルード・ショーの部隊に対する思いとか。, そして改めて思ったのは戦争を扱った作品の中では(1980年代以降)5本の指に入る作品ではないのかと思ったので紹介したいと思いました。, 1998年に公開された誰もが知る作品「プライベート・ライアン」(原題:Saving Private Ryan), ゴア表現がキツくよりリアル感を持ち、しかしそれを代償に老若男女誰もが観るジャンルではなくなりました。, 自分は寧ろSaving Private Ryan以降のゴア路線の戦争映画が好きです。バンド・オブ・ブラザースに始まる第二次世界大戦を扱った海外ドラマも何度も見返す程好き。, しかしそういう表現を使わずとも、深く引き込むこの作品を紹介したいと改めて思いました。, 鑑賞し終わったあとどう感じるか。この先は全てのネタバレです。今まで観たことが無いのであればこの先は見ずに鑑賞した方が良いのではないかなと、そんな風に思います。, 1862年、「アンティータムの戦い」で戦闘中に力尽きてしまった北軍に所属するショー大尉(マシュー・ブロデリック), 意識を失った彼は黒人のジョン・ローリンズ(モーガン・フリーマン)に「大丈夫か?」と起こされ意識を取り戻す。その戦いで北軍は戦闘では勝利したものの多くの兵を失い、ショー自身も傷心し失意の中故郷に戻る。, しかしパーティーに招待されていた知事から「黒人だけの歩兵連隊を組織する事を軍に要請した」と聞かされる。, ショーは急な話に戸惑い一度はためらうものの、友人のフォーブスを誘い黒人の友人トーマスも最初の志願兵となり部隊の指揮官として参加する決意をする。, そしてワグナー要塞攻略戦に至るまで、ショーが母親に綴った「200通を越える手紙」の内容を元に、彼等とその"黒人歩兵連隊"が辿る困難な道を描く。, 北軍第54黒人歩兵連隊の連隊長。裕福な家庭の出身で親のコネもあり「アンティータムの戦い」の後に大佐に昇進し部隊を率いる。父親は奴隷解放運動に参加しており、自身も幼少期から黒人と接触が多い為か人種的偏見は持ち合わせていない。, 部隊の訓練教官。まさに鬼曹長。その"シゴキ"は苛烈を極める。黒人兵士達から反感を買うが、しかしその厳しさは兵士を思うが故の行動だった。, 農民出身。アンティータムの戦いの後ショーと出会う。そして自身も54連隊に志願し、後に曹長になり部隊を支える。寡黙だが仲間思いで頼れる、部隊の父親的存在。, 減らず口を叩くばかりの兵士。12歳で農場から逃げその後の事は語らない。しかし背中に無数の鞭打ちの傷跡が残っており奴隷であったことが伺える。当然白人や白人と仲良くする黒人に対して反感を持つ。彼の行動や発言は虐げられた者達を代表したものなのかもしれない。しかしその胸の内は想像とは違い熱い思いだった。, 裕福な坊っちゃん。博識がありショー大佐やフォーブス少佐とは幼馴染み。父親の逃亡奴隷救済教会の仕事を手伝っている。第54黒人歩兵連隊が結成されると最初に参加を志願する。しかし訓練の厳しさについて行けず部隊長であるショーに助けを求めてしまう。, 1862年。マサチューセッツでついに黒人だけの志願兵による歩兵連隊が結成される。農民、奴隷出身者、逃亡者、自由市民出身の者。参加者は様々だった。, 11月27日。レッドビル野営地に移動し、実戦の日までそこで部隊の訓練が行われる事になる。, 野営地にいる白人の軍人からは「見ろ黒人だぜ?」「豚じゃなくて残念だ。食えない」などとからかいの目で見られる。, そして彼等のもっぱらの関心は「いつ軍服が着れるのか?」「いつ銃を握れるのか?」「いつ実戦に参加できるのか??」, しかし黒人部隊が故にその願いが叶うのは当分先であり、この先厳しい試練が彼等を待ち受ける。, 容赦なく罵声を浴びせ暴力も辞さない彼のやり方は黒人達から反感を買い、苛烈を極める。, しかし黒人たちは実戦の日を夢に見る事で命令を真面目に受け、従順に実行し白人に勝る速度でみるみる進歩する。, 連隊宛にきたその書面の内容は敵である南軍の南部同盟議会からの声明文であり、その声明文をリンカーン大統領が部隊の兵士達に伝えろという内容。, ・黒人部隊の指揮をとった白人将校はすべて"奴隷の謀反を幇助したものとみなし同様に死刑に処す", 南部から黒人が流出するのを抑える意味もあったのだろう。指揮官のショーやフォーブスも戸惑いを隠せない。, そして連隊長のショーは最後に兵士達はもちろん、配下の指揮官達にも"除隊を希望する者は明朝それを許可する"と伝えるのだった。, 昨夜の雨が止み朝日が注ぐ明くる日、指揮官のショーは部隊に残ったフォーブス少佐に尋ねる, 直立し朝日を浴びて凛々しく輝き、彼等の強い決意と南軍の脅しに屈しない兵士達の姿だった。, その日も連隊の過酷な訓練は続いていた。しかしある時、ショーの友人である黒人のトーマスが訓練中に疲労の限界を越え曹長の目の前でへたり込んでしまう。, それでも立てない彼は「立て!」と叱責を受け蹴りを食らう。そのやり取りを見るに見かねたショーはついに曹長を呼びつける。, 「曹長、君の職務熱心は認めるが訓練が厳しすぎるのでは?」「反論があるならしたまえ」, 彼はいじめや悪意でやっているのではない。戦場に出れば今よりもっと過酷な状況が待っている。そこで折れてしまった者に待っているのは "死" そうならない為に課している過酷な訓練だった。, ついに連隊に武器が届く。57口径エンフィールド・マスケット銃。「世界一の銃」だと黒人たちは喜び、銃を使って遊び、撃たれた振りをしては倒れ、皆はしゃぎまくる。, シャーツは遠くの瓶に何度も命中させる腕前を披露し、部隊の中で賭けが始まる。教えるフォーブス少佐もご満悦のようだった。, シャーツに前へ出ろと命じ「見事な腕前だ」「しかし人を撃った事はあるか?」と訊ねる。, シャーツに直ぐ様射撃を命じ、彼のすぐ横でリボルバーを撃ちながら「急げ!」「もっと急げ!」とプレッシャーを掛け続ける。, シャーツは恐れ慄き遂には射撃を止めてしまう。そう、実戦では銃弾が飛び交うなか相手に命中させなければならないのだ。名手なら1分間に3発放てる。, そしてそのショーのやり方にフォーブス少佐は不服そうな態度を取る。しかしショーは彼に, 翌日、フォーブスはショーに対して友人のトーマスや兵士達をもっと人間らしく扱えと不満をぶつける。「トーマスは友人だぞ?」と詰め寄る, 「訓練がたりない。戦場へ出るんだぞ?実戦に備えさせてる。それが任務だ」「彼等は命の危険を犯し自由を捨てて参加した。僕も喜んで自由を捨てる覚悟だ。必要なら命も。君も同じだろ?」, お坊ちゃまだと思われているショーだったが、彼の覚悟は結成当時から出来ていたのだ。兵士達と死を共にする覚悟。, むしろその準備が出来ていなかったのはフォーブスの方だった。まだそれが理解できないフォーブスは納得出来ない様子だった。, 当時の歩兵の戦闘は今からでは考えられないが砲撃や銃弾が飛び交う中、兵士が横一列になって敵部隊に近付くまで"歩いて"行進が行われる。そして近づいてから突撃が始まるのだ。, 槍や剣を使っていた時代の名残なのか、度胸試しなのか、何なのかは分からないが彼等は例え隣の兵士が銃弾に命中して倒れようと、砲弾で仲間がふっ飛ばされようと、命令があるまでは横一列で行進し続けなければならない。, 根性?いやもっと次元を越えた何かが無ければすぐに逃げ出してしまうような戦闘方法だ。並大抵の訓練では補えない。過酷な訓練を課す事で精神面を鍛え上げる意味合いも大きいのだろう。, 銃剣の訓練を受ける兵士達。しかし"へっぴり腰"なトーマスは鬼曹長の目に止まり、「俺を刺してみろ」と一人無理やり命じられる。, トーマスは泣き震えながらショーに敬礼をし「分かりました」と答えるのが精一杯だった。, トーマスはニッコリと笑いながら嬉しそうに彼にそう伝えた。その吹っ切れた表情にあの日泣いていたトーマスはもう居なかった。自分の甘さや過ちに気付いたようだ。, ショーも「メリー・クリスマス。トーマス」とニッコリ答え、一瞬だけ二人が親友同士の姿に戻る。凄く良いシーンだ。, トーマスは"今まですまなかった"と言いたげな表情でコクリと頷きそこを立ち去っていった。, 部隊の過酷さは何も訓練だけではない。要請してもなかなか配給されない物資や軍服、そして何よりも靴を配給されない事が彼等を苦しめた。, 靴下も履かない硬い革靴で訓練を続ける兵士達の足は豆だらけ。豆が破れ血だらけの足の状態で訓練を続けていた。, いつになっても靴が届かない事を疑問に思っていたショーは、ある日補給係将校達と食事をする。, 「靴は不足しているのだ。例え入荷しても前線へ出る部隊が優先される。分かってくれるかね?」, そんなある日トリップ(デンゼル・ワシントン)が脱走した所を見付かり、味方に捕まる事件が起きる。, ショーが曹長に命じ、鞭打ちが始まる。しかし既に彼の背中は奴隷時代に受け続けた無数の鞭打ちの傷跡が見るも無残に残っている。, (実際の演技でデンゼル・ワシントンは鞭打ちを受けながら、黒人達が受けた屈辱に思いを馳せ、勝手に涙が出てしまったそうです。), その夜、悩んでいたショーは部隊の父親的存在のローリンズ(モーガン・フリーマン)に話しかける。, 鞭打ちが終わり死んだように横になっているトリップの靴を脱がせ、足の状態に驚愕するショー。兵士達の足は血だらけで見るも無残な状態になっていた。, そして”交渉”を終え部屋から出てきたショー。ローリンズ達に"成功したぞ"とニヤリと微笑みかけるのだった。, 月13ドルと約束されていた給与を黒人連隊であるという理由で10ドルに下げるという内容だった。, 徐々にトリップに感化される黒人たち。ついに彼等はこぞって給与が貰える紙を破り捨て始める。, そしてそれをずっと見守っていた連隊長のショー。空に一発銃弾を放ち兵士達を黙らせる。, それを見たローリンズは「大佐は味方だぞ!」と叫び、黒人達は皆歓喜する。隊と将官がやっと一体になった瞬間だった。, そしてそんな彼等についに待望の軍服が届く。兵士達の士気は更に上がりしばしその大きな歓声は止まなかった, ついに過酷な訓練が終り、銃と軍服を身に付けた兵士達が町の中を行進する。合衆国の旗を振り歓迎する住民たち。, ある者は喜び、ある者は泣き、またある者は誇らしげに笑いそれぞれの家族がそれぞれの兵士達を万感の思いで見守った。, 帰って来られる保証などない。しかしなんという凛々しい姿。鍛え上げられた部隊は貧しさや奴隷出身など関係無かった。, "鬼曹長"ことマイケル曹長も敬礼をし、誇らしげに見守る。もう彼等にしてあげられる事はない。ここでサヨナラなのだ。, そこで目にしたのは同じように軍服を身に着けた黒人兵士達。現地で徴収された部隊だった。, それを指揮する旅団長のモンゴメリー大佐。階級はショーと同じだが旅団長のモンゴメリーは上官に当たる。, モンゴメリーの部隊とショーの中隊がダリエンに到着する。54連隊にとって初めての作戦参加だ。, 嬉々として民家に押し入るモンゴメリーの黒人兵達。訓練された54連隊とは違い、彼等に規律という言葉は無かった。, モンゴメリー「こんな奴らを戦場に出せるか?」とショーに尋ねる。ショーは黙って俯くしかなかった。, 銃弾を民家に放ち鶏や家財を盗み喜ぶ兵士達。家財を盗まれまいと抵抗する女性に手を挙げる兵士。, 命令を聞かない兵士を撃つモンゴメリー。彼の兵士に対する扱いは奴隷と何ら差は無かった。, そして追い打ちを掛けるように民家に火を着けろとモンゴメリーはショーの部隊に命令する。, 一度は拒否するも、上官の命令は絶対。連隊を取り上げると脅されればその命令に従うしかない。, 今までの苦労をこんな所で水の泡にするわけには行かない。ショーは悲痛な思いで部隊に命令するしかなかった。, その後のショーの連隊に待ち受けていたのは前線ではなく過酷な肉体労働だった。木を切り運ぶ。そんな日が続く内に部隊の士気は下がる一方だった。あの戦闘訓練はムダだったと思い始める兵も居た。, 鬱憤を溜め込む兵たちに揉め事が起こる。前線から退却してきたボロボロの白人の部隊にトリップが"ちょっかい"を出したのだ。, 「おいどうしたもっと元気を出せ!」「俺たち54連隊の出番が来たら代わりに戦ってやるよ」, 「なんだと黒人?」一人の白人の兵士が足を止めトリップに食ってかかる。トーマスが止めるがトリップは言う事を聞かない。, 「良いことを教えてやる。この戦争にはやいとこケリをつけたいかね?」「来た道を戻って俺達と一緒に戦うんだよ」, トリップが殴りかかりそうになったその瞬間、フォーブス少佐が馬に乗って現れやっと揉め事は収まった。, そんな日の夜、トーマスは歩哨の役目だった。鏡を見て身だしなみを整えるトーマス。トーマスらしい行動なのだが、それが気に障ったのか"減らず口のトリップ"が彼を侮辱する。, トリップ「ひとつ言おう。白人の様に話し行進して白人と同じ軍服を着ても、俺達は青い衣装を着せられた醜いチンパンジーなのさ」, チンパンジーの真似をしてトーマスを煽るトリップ。彼等が喧嘩を始めそうな瞬間、ローリンズ軍曹が割って止めに入る。胸ぐらを掴まれるトリップ, トリップ「胸にリボンをくっつけりゃ、白人気取りで人をこづくのか?」「貴様は白人の犬さ!」, ローリンズが最近曹長に昇格したのを白人の犬だと侮辱する。そしてローリンズはトリップの頬を思いっ切り引っ叩いた。, ローリンズ「じゃあお前は?ムチでこき使われた恨みを晴らしたいのか。死ぬよりマシだろう。」, 血と涙と屈辱の人生。しかし今度こそは人間として生きられる。自分たちにとってこれは最後かもしれない。, ローリンズは兵士達に持ち場に戻れと命令しその場を去り、一人トリップがポツンと残された。, いつになっても前線に出られないショーは一計を案じた。その日フォーブス少佐を連れ、ハーカー将軍とモンゴメリー大佐の元を訪れる。, ハーカー将軍とモンゴメリー大佐の二人は民間人から略奪した物資を以前から横流ししているのだ。ソレをネタに出兵の許可を引き出そうという作戦だ。, 陸軍省に報告すると脅されたハーカー将軍は顔色を変え、ついに第54歩兵連隊は前線に行く事を許される。, 1863年7月 サウスカロライナ州ジェームズ島。第54連隊はついに南軍と激突する。敵の騎馬隊が彼等に向けて突進してくる。, ショーの号令で兵士達の銃は一斉に火を放ち、敵の騎馬隊はバタバタと倒れていく。3連射の後、南軍は撤退していくのだった。, 初陣を勝利で飾った54連隊の兵士達。それぞれが帽子を掲げて歓喜に湧く。トリップも嬉しそうだ。, しかし曹長のローリンズが異変に気付く。撤退したと思われた彼等は斥候に過ぎなかった。霧の中、本隊の歩兵部隊が姿を現す。, 10数メートルの位置までお互いの部隊同士が近づき、射撃戦が始まる。南軍の斉射で次々に倒れる黒人兵士達。更に歩兵部隊は近づきもう目の前だ。, リロードし射撃しつつ前進する南軍。トーマスやシャーツの隣の兵が倒れる。数メートルまでお互いが近づき撃ち合う兵士達。そしてついに南軍は突撃してきた。, ショーの号令で54連隊も突撃を開始する。銃と銃、体と体がぶつかり合う。混戦状態だ。, トリップは銃で殴り南軍の兵士を次々となぎ倒す。ショーやフォーブスも至近距離からリボルバーで応戦する。, と思った瞬間、その兵士を銃剣で突き刺しトリップを救ったのはあの"へっぽこトーマス"だった。, ショーの号令で斉射を繰り返し、ついに南軍の本隊は撤退していくのだった。しかしその戦場には多くの南軍や黒人兵士達の死体が横たわり戦闘の激しさを物語っていた。, 狭い島の上に造られたワグナー要塞。北軍はこの要害を攻略しないことにはチャールストン港へ進行することは困難だった。, 大砲と砂壁と海岸と湿地に囲まれ正に自然の要塞。しかも攻略にはその狭さから1個連隊づつしか投入出来ない。, 当然先頭の部隊には多くの犠牲が払われる。前日に北軍からの艦砲射撃が行われたが、実際の南軍の被害は数名という有様だった。, 「休養より戦いです。士気は高く精神力は強靭です。二日前にも目覚ましい戦闘を。お見せしたかった。」, 虐げられた黒人の為、自由の為、未だ奴隷として捕らわれている家族の為、一緒に戦う仲間の為、そして人間としての誇りの為、ついに第54マサチューセッツ歩兵連隊の最も過酷な戦闘が始まる。, その中に先日トリップ達と揉め遺恨を残す伍長等も居た。そしてトリップと目が合ったその瞬間。, 伍長は帽子を高く掲げ第54連隊を鼓舞する。すると他の白人兵達も一斉に帽子を掲げ全員が熱い激励を送った。すごく良いシーンだ。こういうシーンがこの映画は多い。, フォーブス少佐が驚きの表情で見つめる。あの親友のトーマスがこんなに成長したのかと言いたそうだ。, 要塞からその様子を眺める南軍。全員が配置に着く。海岸を前進する54連隊は要塞からの格好の的なのだ。大砲から砲弾が発射される。, 幾つも配置された大砲の前を"横切る"54連隊。砲弾で仲間が吹き飛び、破片で負傷し次々と倒れていく。被害を出しつつも、なんとか砂丘までたどり着く。, 砂を壁にし、マスケット銃で狙い撃ちする南軍。何の遮蔽物もない54連隊は次々に倒れる。, 進軍ままならず、上方からの攻撃に多くの兵士を失っていた。大砲も目の前に配置され至近距離から狙い撃ちされていく。, 戦闘シーンはここまででした。要塞中心部に肉薄した彼等は取り囲まれ、恐らく全員戦死したのでしょう。, しかしこの武功が連邦議会に伝わり、議会は連邦軍有色人部隊の設立を正式に認可し、終戦まで18万人もの黒人が従軍したそうです。, そしてその後リンカーン大統領は、南北戦争における北軍の戦局を逆転しその勝利に多大な貢献があったと彼らを讃えたそうです。, なかなか誰にでも勧められる戦争映画は少ない中、非情に希少であり、いつまでも覚えていたい作品。, eiga-blogさんは、はてなブログを使っています。あなたもはてなブログをはじめてみませんか?, Powered by Hatena Blog
2020 戦争映画 感想